初アニメ化となった劇場作で監督を務めた押井守の『GHOST IN THE SHELL』が国内外で大ヒットしたことによりこの原作の認知も世界中に広まりました!
マトリックスやアバターなどを手がけた世界の多くのトップクリエイターに影響を与えたという日本が誇る傑作SF漫画であると同時に、読み手の力を試される超難解な本書の魅力を分かりやすく紹介していきますっ!
攻殻機動隊 / 作品概要
アニメ版に興味がある方向け!
攻殻機動隊 / こんな方にオススメ!
- SFが好きな方(特にサイバーパンク系)
- 刑事ドラマが好きな方
- 国内トップレベルの難解作に挑戦したい方(IQ鬼高い)
攻殻機動隊 / あらすじ
西暦2029年。
あらゆるものが通信ネットワークに覆われ膨大な情報が世界を駆け巡っている超高度情報化社会。
その進歩に伴い複雑化していく犯罪に対抗すべく結成された内務省・首相直属の非公開特殊部隊公安9課、通称『攻殻機動隊』。
体中をサイボーグ化した屈強な猛者達の中、彼らを束ねる現場指揮官は美しい女性の姿をした草薙素子。
組織のメンバーから”少佐”と呼ばれる彼女は脳と脊髄以外の全てをサイボーグ化した戦闘のスペシャリストだった。
そんな”少佐”が率いる公安9課が世界の凶悪な犯罪に立ち向かっていく。
ココが面白い!!見どころ4つ紹介
- 一読難解な専門用語の応酬
- 新手の犯罪組織に立ち向かう公安9課
- 綿密でリアルな未来予測
- アニメ版キャラとの性格の違い【アニメ観賞者対象】
一読難解な専門用語の応酬
作中の人物達の会話では、まるで科学者のような難解な専門用語が頻繁に飛び交っています。
おそらく公安9課の面々があらゆる戦闘能力において世界トップクラスのエリート集団だということと、彼らが脳を直接ネットに繋ぐ『電脳化』という処理を行ったことで膨大な量の語彙や知識見識を持っているということの表現の一つだと思われます。
なので初見の方は一度で全てを解くことが非常に難しいのではないかと思いますが、その代わり読み返すたび新しい発見や気づきに出会えるという、ある種読み手の教養を育てるような稀有な作品になっています。
また、あまり見ない手法ですが作中で使用された専門用語は欄外に解説や補足が綿密に記載されており、細部まで攻殻機動隊の世界観を味わいたい読者を喜ばせるような工夫を凝らしています。
当単行本は欄外の補足説明文が多い為、作品と欄外文を同時進行でお読みになりますと、混乱を招きやすく、又作品の流れが寸断されて楽しさを損ないますので、作品と欄外文は別々にお楽しみ頂くのがよろしいかと存じます。
攻殻機動隊 第一巻より引用 講談社
士郎正宗 7.7.1991.
新手の犯罪組織に立ち向かう公安9課
難解な言葉の羅列で一見とっつきにくい作品に感じるのですが、根本は公安9課が凶悪犯罪者に立ち向かうという刑事ドラマです。
ただ、舞台がネット技術が高度成長した近未来という設定のため、そんな世界で起こりうる新しいネット犯罪の有り様が描かれています。
そんな最新技術を駆使した犯罪組織と少佐率いる公安9課の超ハイレベルな心理戦や戦闘シーンは大迫力で鳥肌が止まらない展開となっています!!
ちなみに9課が使用するフチコマ(アニメ版ではタチコマと呼称)というAIを搭載した喋る戦車はこの作品のシンボルとして有名な愛くるしいキャラクターです。
綿密かつリアルな未来予測
個人的にSFの良し悪しを判断する大きな基準としているのですが、本書はこの未来予測という部分が恐ろしいくらい正確な作品でもあります。
本書が連載されたのが1989年ですが、この頃はまだPCが一部の家庭に緩やかに普及し始めたばかりで個人用携帯などは皆無の時代でした。
しかし作者はそんな時代にあらゆる物や人がネットと繋がるという未来(現在のIoTとかAR・VRといった技術)を予見した世界を描いており、更にスマホのような手帳型の端末まで登場人物に使用させているんですw
そんな10~20年先の技術をこれだけ綿密に具象化しているところ、またこれからの自分達に起こり得る非常にリアリティのある未来を感じられるというのが、本書でしか得られない貴重な体験だと思います。
アニメ版キャラとの性格の違い【アニメ観賞者対象】
アニメをまだ観ていない方は読み飛ばして構わない部分ですが、原作とアニメ版ではメインキャラの性格がかなり違うというところも見所かなと思います。
原作では荒巻・少佐・バトー・イシカワといった公安9課のメンバーが明るくコメディタッチなキャラクターで描かれています。
これらを初のアニメ版で監督を務めた押井守氏は、脳以外全て機械という少佐に対し「本当に自分は人間なのか」という問いを強く持たせたシリアスなキャラクター像に変更しています。
科学化し、生身を失うごとに『曖昧になっていく人間の定義』に重きを置いたのが、現在も続いているアニメ『攻殻機動隊』の世界観の始まりでした。
そういった原作者の士郎氏と押井監督の作家性の違いを見つけるのも楽しみ方の一つかなと感じました!
感想・おわりに
この作品では義体化と電脳化によって世界中の光速移動が可能になった代償に起こる様々なリスクに警鐘を鳴らしている場面が多くあります(他者からの肉体や視覚操作、記憶改竄など)。
ただ、そういった怖さと同時に自動運転や光学迷彩(体が透明に見える)、高度なAR・VRなどワクワクするようなハイテク技術も多く登場し、未来への期待をより一層高めてくれる作品でもあると思います。
つまり本書は自分達の未来に本当に起こり得る様々な可能性に備え、読者それぞれに今の自分達に何が出来るのかを問うような作品になっていると感じました。
これから原作を読む方は、一度で全てを理解しようとせず、定期的に読み返しながら発見を増やしていく方が楽しく読み進められるのかなと思います(自分は初見の時、難し過ぎてあまり理解出来なかったのでw)。
もし興味のある方はぜひチャレンジしてみることを強くおすすめします!
ということでここまで読んでいただきありがとうございました( ^^ )
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