【おすすめ漫画!!!】『ポーの一族/萩尾望都』レビュー×感想×あらすじ紹介!!※一部ネタバレあり

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にっく
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どうも、『エンタメ研修所』運営者のにっくです(@entame_kensyu

決してネガティブなわけではありませんが、たまに「なぜ自分は生きているんだろう」と物思いにふけることありませんか??

そんなモードが発動するとき無性に読みたくなる漫画の一つが萩尾望都はぎおもとの『ポーの一族』です。

この作品は産業革命期のヨーロッパ(1740年頃)で、空想の生物と言われていた吸血鬼ポーの一族に関わってしまった幼い兄妹の物語です。死ぬことのない吸血鬼にさせられ、人に明かせない孤独を背負う二人の儚さや、世界大戦へ向かっていく壮絶な時代に翻弄されていく姿がとても切ない作品です。

本書を読むと筆者は、

  • 深い繋がりを持つ人への感謝の気持ち
  • 今この一瞬を大切にしたい
  • 漫画の表現力って本当に素晴らしい

といった前向きな気持ちが溢れて、心が穏やかになります。

そんな連載後半世紀以上経った現在も語り継がれる名作を、元アニメ制作者でエンタメオタクである筆者が語りたいと思います。

ポーの一族 / 作品概要

※上記の動画は続編にあたる『ポーの一族 秘密の花園』です。
世界観の参考としてご視聴ください。

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  • ジャンル: 少女漫画 ファンタジー
  • 作者 : 萩尾望都はぎおもと
  • 出版社 : 小学館
  • 掲載誌 : 別冊少女コミック/月刊フラワーズ
  • 連載期間 : 1972年3月〜 連載中
  • 単行本 : フラワーコミックス 全5巻/小学館文庫版 全3巻/萩尾望都作品集 全4巻他
  • 本書は1976年完結後、2016年から続編が『月刊フラワーズ』にて連載を再会。
  • 2022年7月現在も断続的に連載中
  • 受賞歴:
    第21回小学館漫画大賞少年少女部門受賞
    このマンガがすごい!2018 オンナ編 第2位

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ポーの一族 / こんな方にオススメ!

  • 文学のような深い人間ドラマが見たい方
  • アートのような美しい作品に惹かれる方
  • 産業革命期の西洋の人物や世界観が好きな方

ポーの一族 / あらすじ

以降一部ネタバレを含みますのでご注意ください

1740年代、森に捨てられた幼いエドガーメリーベルの兄妹は、偶然ハンナ・ポーという老女に拾われ、彼女の一族のもとで生活を送ることに。

その後、人間として健やかに育っていく二人であったが、ある日ハンナ達『ポーの一族』が吸血鬼バンパネラであるという秘密を知ってしまう。

一族として迎え入れようとしていたポー家に必死で抵抗する二人であったが、抵抗も虚しくはじめにエドガーが、やがてメリーベルまでもが吸血鬼の姿にさせられていく。

永遠の生を背負うことになった兄妹の悲劇の物語が大きく動き始める…..

ココが面白い!!見どころ3つ紹介

にっく
にっく
  1. 息を呑むほどに美しい作画
  2. 産業革命期のヨーロッパから現代への時代の変遷
  3. 妹を愛する兄エドガーの一途さ

息を呑むほどに美しい作画

本書を読んで一番感動するのは圧倒的な作画の表現力です。

人物の美しい瞳、芸術的な心象世界の描写など作画だけでも一見の価値ありです。

萩尾さんが描く人物には気高さや気品、教養があります。

手塚作品にも同じ感覚を覚えるのですが、作者の底が見えないので毎回読むたび新しく見えるというのが魅力の一つだと思います。

産業革命期のヨーロッパから現代への時代の変遷

フィクションであるエドガー達ヴァンパネラが産業革命期から悲劇の第一次大戦、第二次大戦、やがて現代へと実際の人間の歴史を歩んでいくというドキュメンタリー的な要素があります。

街や人が時代と共に変わっていく様子も面白く、まるで作品を通じて人類の歩んできた歴史を振り返るような構成になっています。

そんな壮大な時間を生きるエドガー達がその時代ごとの人々との関わりの中で、ときに喜び、ときに深い悲しみに打ちひしがれながらヴァンパネラとしての己に苦悩する姿は愛おしさを覚えるほど切ない物語になっています。

妹を愛する兄エドガーの一途さ

エドガーとメリーベルという兄妹は、幼い頃からヴァンパネラや、人間、時代といったあらゆるものに人生を翻弄されてしまいます。

しかし、どんな時も妹のことを想い命をかけて守ろうとし続けるエドガーの姿も読んでいて微笑ましくなります。

普段は非常に冷酷で暴力的な彼が、妹だけに見せる愛と優しさに溢れた表情がとても素敵です。

こういう穢れのない真っ直ぐで美しい愛の表現って少女漫画の原点なのかなと感じます。

感想・おわりに

本書は年に1回は読んでいる大好きな作品です。

改めて萩尾望都という漫画家は商業ベースで作品を作るタイプではなく、自身の表現したいものを形にすることに50年以上真剣に取り組んできた芸術家なのだなと感じました。

また、70年代初頭の作品が半世紀経った今読んでも全く色褪せず読み継がれているところも信じられないことですよね。

色褪せるどころか自分が知らなかった美しい世界や新しい気づきを与えてくれたり、深い問いが描かれていたりと教養と魅力で溢れているのですから。

ただ、それこそが作者が流行でなく自己表現に集中し続けてきた証なのではないかと思います。

本当にカッコよくて尊敬に値します。

改めて本書は、大切な人への感謝の気持ちや、今という時間がどれほど大切かを思い出させてくれる素敵な作品です。

興味のある方は以下に単行本情報を載せたので、ぜひ読んでみてください。

ここまで読んでいただきありがとうございましたっ(^ ^)

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